*‥‥……‥‥*‥‥……‥‥*‥‥……‥‥*‥‥…vol.136 *2025.9.30*
毎日ことばplusメールマガジン
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こんにちは。毎日新聞校閲センターです。
毎日ことばplusの会員の方へ、校閲記者の気になる出来事やサイトの注目コンテンツなどを週１回お送りします。
今年もノーベル賞発表の時期が近づいてきました。10月の
６日 生理学・医学賞
７日 物理学賞
８日 化学賞
９日 文学賞
10日 平和賞
13日 経済学賞
――と続きます。
発表されるまで全くわからず、当日の紙面構成を大きく左右するのに発表時刻が夕方以降なのでやきもきすることになります。特に文学賞発表は午後８時で早版の締め切りに近いため緊張します。
各担当部は予想しながら下調べして原稿を用意するなどし、校閲も用意された原稿をチェックしておくなど身構えます。
それだけでなく、校閲として気をつけなければならないのは、発表をもって「ノーベル賞を受賞した」という書き方にしてはいけないことです。あくまで授賞式は12月10日。発表されても本人が辞退することだってありえます。そうそう、「受賞」と「授賞」の書き分けにも注意しなければ。
さて、今年はどんな方々のどんな業績の受賞が発表されるでしょうか。
実際にあった直しを紹介します。
９月の陸上の世界選手権は東京で開催され、開幕に合わせて航空自衛隊の「ブルーインパルス」が展示飛行する予定だという原稿がありました（結局、当日の天候不良で中止になりましたが）。実現すれば東京オリンピック以来と書かれているので、そんな気もしましたが、もちろん調べます。東京五輪の際に飛行したことを確認しましたが、それで安心してはいけません。五輪の翌８月にもパラリンピックの開幕に合わせて飛行していたので、パラリンピック以来ということになります。
新米の季節になりましたが、こちらの原稿は今年５月、備蓄米の古米、古古米、古古古米……が話題になっていたころです。このころはまだ2025年産米は流通していませんから24年産米が「新米」。ということは、順に古米は23年産、古古米は22年産、古古古米は21年産――ですね。というわけで、「古」を一つ削除することになりました。
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