*‥‥……‥‥*‥‥……‥‥*‥‥……‥‥*‥‥…vol.61 *2024.4.9*
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こんにちは。毎日新聞校閲センターです。

毎日ことばplusの会員の方へ、校閲記者の気になる出来事やサイトの注目コンテンツなどを週1回お送りします。

ニュース面の作業スペースも引っ越し

昨年から職場の引っ越しについて書いていますが、今年になってから、ニュース面の作業をするスペースも引っ越しがありました。

工事もするため、机やプリンター、コピー機などなどすべて撤去され、がらーんとしていました。こちらは2月中旬の写真です。

その後は覆いが掛けられて見えない中から工事の音が聞こえました。そして、覆いが外され、机が搬入されたのは3月中旬。

今はこのように作業をしています。

最近の直しから

実際の直しを紹介します。

こちらは科学面の原稿。筆者は長く科学記事を書いてきた人で、校閲記者よりずっと詳しいはずですが、それでも校閲記者の「仕事」はあります。

筆者はもちろん「世(せい)」が「地質学で、『紀』の下位区分」(岩波国語辞典8版)と知っていたはずで、「人新世」と書かれた箇所もありました。けれど、「更新世」などのように一発変換できなくて打ち誤ったのでしょう。まだ正式に地質年代として認められるかどうかも微妙な「人新世」は一般になじみがありませんが、字を誤るわけにはいきません。

見出しも含め8カ所の「人新生」を直しましたが、それで安心してはいられません。同じ原稿にこのようなくだりも。

6000年でも十分長く感じますが、地球の歴史の中では桁が違います。大辞林4版によると第三紀は「今から約六五五〇万年前から約二五八万年前まで」。「万」が抜けているのではないかと問い合わせ、直すことができました。このように漢字が続いていても見逃しやすくなります。
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