*‥‥……‥‥*‥‥……‥‥*‥‥……‥‥*‥‥…vol.18 *2023.5.30*
毎日ことばplusメールマガジン
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こんにちは! 毎日新聞校閲センターです。

毎日ことばplusの会員の方へ、サイトの注目コンテンツや校閲記者の気になる出来事などを週1回お送りします。

大ベテランの先輩

退職してしまって職場に姿がなくなると不安になりました。
頼ってしまっていたわけではありません。いなくても、自分たちで解決しなきゃ、解決できる――と思います。だから、何もしなくていいのだけれど……やっぱりいてほしい。

そんな先輩、軽部能彦元用語幹事に2年ぶりに会ったのは先月末のことでした。好きな日本酒を飲んで舌も滑らかに、さまざまな話をしました。

「新聞って後に残すことが大事だと思うんですよ。新聞の発信力が弱まるということはあるかもしれないけれども、これから何十年、100年たったときに、こういうことを書いた人がいたという後付けや積み重ねのような」「例えば表記を変えるならそれなりの理由が要ります。新聞は書いてきた責任があるんだから」

話は止まらずあっちこっちに行きましたが、ことばの端々から「お前の姿勢でいいんだぞ。そのまま頑張れ」と勇気づけられた気がしました。
交ぜ書き、漢字制限…新聞の用語原則はどう決まったか – 毎日ことばplus
新聞の“表記ハンドブック”をつくる現場とは – 毎日ことばplus
2年目の校閲記者が37年目のベテランに聞く – 毎日ことばplus

イベント報告

◇広辞苑生誕祭
5月24~28日に東京・紀伊国屋書店で開催された「広辞苑」の「生誕祭」。岩波書店辞典編集部の平木靖成氏によるミニトークイベントは24日に1回、25日と27日に各2回の計5回開かれました。すべて同じ内容の話をしてもよかったのでしょうが、2パターンありました。一つは最近刊行された「三省堂国語辞典から消えたことば辞典」を紹介しつつ、広辞苑は原則としてことばを「消さない」という話です。もう一つは、ちょうど25日毎日新聞朝刊の「毎日ことば」解説にあった「辞典を『ことばてん』、百科事典などの事典を『ことてん』と呼び分けることも。広辞苑は事典の要素もあります」の文をまくらに国語項目、百科項目について説明しました。

展示には広辞苑をコピー用紙でつくったものがありました。こんなに厚くなるんですよというものですが、それだけなら何を印刷しても構わないはずなのに、わざわざ全ページ広辞苑と同じものが印刷してあるという凝りようでした。

手前は広辞苑7版。奥がコピー用紙で印刷されたもので、厚すぎるので、閉じて置いておくこともできない=東京都新宿区で2023年5月27日

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最近公開したコンテンツのご紹介

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やりずらい? やりづらい? – 毎日ことばplus
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