*‥‥……‥‥*‥‥……‥‥*‥‥……‥‥*‥‥…vol.26 *2023.7.25*
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こんにちは。毎日新聞校閲センターです。

毎日ことばplusの会員の方へ、サイトの注目コンテンツや校閲記者の気になる出来事などを週１回お送りします。

朝まで“生”辞書部屋チャンネル

７月22日深夜開場、23日午前０時スタートで、朝まで――というとんでもないイベントが東京・阿佐ケ谷で開かれました。ユーチューブチャンネル「辞書部屋チャンネル」を運営する見坊行徳さん、稲川智樹さんによるイベントで、毎日新聞校閲センターからは、招待していただいた１人ともう１人が参加。５時間という長丁場でしたが、次々繰り出される国語辞典トークを堪能しました。

例えば、稲川さんは購入したマンションを1000冊もの辞書のために改造、収納していく様子を披露。あれだけ工夫してつくったスペースがもう９割方埋まってしまったという「絶望感」を吐露して笑わせました。

朝日新聞の校閲記者とごあいさつができたりして、ちょっとした交流の場ともなりました。

辞書部屋チャンネルのお二人の寄稿はこちら。
【稲川智樹さん寄稿】いつまでも“半人前”の校閲者として – 毎日ことばplus
【見坊行徳さん寄稿】「呪文」の未来に注目中!? – 毎日ことばplus

最近の直しから

実際にあった直しを紹介します。

降版時間（編集を締め切って印刷工程に回す時間）ぎりぎりで、「葵区岳美」の地名を調べたまではいいものの……危うく見逃しそうになりました。政令指定都市は区名が抜けたりすることもあるので要注意です。

こちらについては、ぱっと見で地名の誤りはありません。しかし、この部分だけを読んでも、一宮市の北約80キロに鹿嶋市があるという“ヒント”があります。実はこの記事の書き出しに「千葉県一宮町」の海岸にイルカが打ち上げられたことが書かれており、「一宮市」は「一宮町」の誤りとわかります。

一宮市は愛知県にある実在の市名なので困るのですが、一宮市は海に面していないぞとか、ほかにもヒントはあります。ところが、読んでいると頭の中で「一宮町」のつもりで「一宮市」をすっと読んでしまったりするものなのです。

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